2022年3月11日
東日本大震災の日に産声を上げたアフィナージュは11歳になりました。
今年は、コロナ禍の影響で京都府に、まん延防止重点措置が適用されているので休業中での誕生日でした。
毎年、この日にはアフィナージュで東北の方角に向かい黙禱をします。
今年も、お休み中ではありましたが、アフィナージュに行き黙禱させていただきました。
沢山のお客様、友人、お取引業者さんにも支えられてここまで歩いて来れた事に心からの感謝の気持ちでいっぱいです。
2020年の初頭より、じわじわと世界中に広まったパンデミックの波は、これまでの考え方や価値観も一変させました。
アフィナージュも例外ではなく、2020年4月、5月の休業要請でお店を休まざる得なかったあの頃から、徐々に変化し始めました。
それまでは、午後7時オープン午前3時クローズのお店でした。
祇園という土地柄、午前1時以降からお越しになられるお客様も多いので、この地で営業をするなら、この営業時間帯でするのがマストだと信じて疑わない所がありました。
お客様が入り出すのも、午後9時を過ぎて一軒目のお店でご飯を召し上がってからお越しいただく事が多く、食後酒的にワインをいただかれたり、デザート的にフルーツカクテルを召し上がられるお客様がほとんどでした。
フードも、スペシャリテのキッシュや生ハム、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、ブルーチーズのショートパスタ、ソウルブラザーが作る美味しいパン、ガトーショコラ等、ひととおりお食事も出来るようにご用意していましたが、どちらかというと、あくまでワインのアテとして召し上がられるお客様が多く、フードを全くオーダーされない事も結構ありました。
それを思い切って午後5時オープン午後11時半最終入店午前1時クローズに変更しました。
早い時間帯、お食事に行かれる前にアペリティフタイムでお迎えする事が出来、ワインを楽しみながらゆっくりとお食事出来るディナータイム使いも出来、ご飯屋さんに行かれた後のデザートタイムにも利用出来るお店になろうと思ったからです。
その為、フードやデザートの品数がどんどん増えて来て、今ではワインを楽しんで頂く為のコースメニューが出来上がりました。
2021年度は、緊急事態宣言やまん延防止重点措置により、お店を営業するとしたらそのほとんどが午後8時までか9時までの時短営業を余儀なくされた為、午後3時からオープンする事で対応しました。
その間、酒類提供禁止期間もありましたが、フードに力を入れ続けて来た事で対応出来ました。
酒類提供禁止期間には、美味しいノンアルコールジンやノンアルコールスパークリングワイン&ワインと出会い、それらを使用したノンアルコールカクテルも生まれました。
その事で、ご夫婦やカップルのお客様で、片方が飲めなくても、お食事が心ゆくまで楽しめるとお言葉をいただき本当に嬉しかったです。
2022年3月22日より、いよいよアフィナージュ再開します。
これまで、たまにご要望があったグラスワインとお料理を其々にマリアージュさせて楽しんでいただくコースメニューを始動します。
僕がワインを好きになったきっかけはマリアージュでした。
ワインとその故郷の郷土料理や、チーズ、パンを一緒に味わう事は、単体でワインを味わうよりもなんて素敵なんだろうと感じます。
その喜びをアフィナージュのカウンターで、その場面にマリアージュする音楽を聴きながら、愛する人や仲間、友人と一緒に過ごしていただけたら・・・
その場面に僕がサーヴさせていただけたら・・・
この上なき幸せです。
2022年3月22日より、アフィナージュはまた新しいスタートラインに立ちます。